心に響く話し方 Q&A
心を開くとは、どうやったらいいですか?
心を開きましょう、と言われても
頭でわかっていてもなかなかできませんよね。
私は、芸能界にいた頃、中々心を開くことが出来ませんでした。
その場で感じたことを表現する、言葉にするということが本当に苦手でした。
監督からはいつも
「もっと、宮北の心が見たい」
「もっと心の力を抜け」
「宮北自身が感じる表現をしてくれないと、お客様の心には響かないよ」
と言われるものの、どうすればいいか、全くわかりませんでした。
「心を開く、裸にする…」
実は当時の私は、お酒を飲んでいる時がとても自分らしい、心の力が抜けた状態でした。
ですから、稽古前にちょっとお酒を飲んだり、本番前にもミニ缶のビールを
「クイッ!」と一口飲んで、舞台に上がったこともありました。
今、私は本当におかげさまで「自分らしく」生きています。
もちろん 人間ですから時には心に力が入り、あとで後悔する事も
たまにはあります。でも今は、力が入ったときの自分は、すぐわかります。
そんな時の、力の抜き方もわかりました。
まず日頃より、何かに感動したり、悲しくなったり、傷ついたりと、
自分の感情が動いたら
「なぜ、感動したんだろう?」
「なぜ、傷ついたのだろう?」
と考え、言葉にしてみてください。メモに書いても結構です。
すると、少しずつ、自分の気持ちを形として表現することが出来ます。
そして表現するときに
『自分の感じたことを 自信を持って、表現すること』
「こんなこと、今更言っても仕方ないだろう」
「こんなこと言わなくても、相手も感じていることだろう」
「自分が言わなくても、誰かが言ってくれるだろう」
とは思わないでください。
あなたの感情は、誰でもない あなただけが感じたものです。
『かっこつけないこと』
頭で考すぎると、かえって手も足も出なくなります。
傷つくことを恐れず、ぶつかってみてください。
私は、昔は傷つくことが怖くて怖くて、いつもその場を綺麗にまとめようとしていました。
でも、それでは人の心に響く言葉で会話は出来ません。
自分がかっこわるい、みっともないと思っている表現をすることは、恥ずかしいことではありません。
それよりも「心にフタをしたまま 話をしている状態」が、
自分にとって本当に苦しく、かわいそうなことだと思うのです。
自分の表現で自分を殺さないでくださいね。
メルマガ『言響通信』のご紹介
初対面でも会話が弾む、コミュニケーションが取れるポイントなど、すぐに使えるスキルが無料で手に入ります。毎回1日1分電車一駅分で読めるボリュームです。
講座のご案内
初対面でも会話が弾む、コミュニケーションが取れるようになる話し方教室です。
グループレッスンと個別レッスンがございます。